7月7日(火)JAなすの管内にて、塩原温泉の宿泊施設の方を対象に、「とちぎ食のコンシェルジュ産地視察研修会」を開催しました。(今年で2回目)当日は、料理長、女将さん、仲居さん合わせて40名の方が参加。
この事業は、生産者と観光客をつなぐパイプ役である旅館・ホテルの方々に、とちぎの食について生産者現場や食文化なども含めて知識を広めてもらい、随所で観光客に県産農産物等の良さをPRしていただくための研修会です。
【視察内容】
この日は、梅雨の中休み、 お天気に恵まれました!
★那須の高原アスパラ(大田原市)
那須の高原アスパラの説明をする佐藤憲一部会長です。
部会員数:70名 作付面積:30ヘクタール
那須管内は、酪農業が大変盛んな地域、その堆肥を有効利用してできる農産物として、アスパラの生産平成5年から初めています。
アスパラには、春芽(4月~6月)と夏芽(7月~10月)があり、春から秋まで美味しくいただけます。
太くて、柔らかく、甘みがあり、とてもジューシーなのが特徴。
そこで、調理師会(塩原支部)泥谷会長が、取り立ての生のアスパラを試食。「お世辞抜きで、美味しいよ!」と絶賛。
女将さんたちは、伸びた葉に興味深々。(パックっと口の中へ!)「葉っぱもアスパラの香りと味がする。料理に使えそう。」とメニューの考案中。
「実は、ごま和えなどにすると美味しいんですよ。」とJA職員(~_~)。
アスパラの葉にまん丸の実がついていたり、小さな黄色い花を見つけました!
カエル!
このカエルが虫を食べてくれるから、化学肥料の使用などを減らすことができるんです。カエル様々です!
★那須高原キャベツ(那須塩原市)(部会員数21名)
那須高原キャベツを説明する、益子光一部会長(黒磯キャベツ部会)
那須高原キャベツは、とにかく減農薬と味にこだわり、安全・安心に取り組んでいる。また、通年出荷で安定供給できるということが特徴で、学校給食や生活クラブなどに供給している。
(定植)→ (1ヶ月)→ (3ヶ月)
「今日のメニューは、ロールキャベツに決めた!」新鮮なキャベツの葉を収穫。
ちなみに、春キャベツの品種「初恋」は、その名のとおり、あまーくて柔らかく美味しいそうです。今回いただけなかったのがとても残念!
★那須のトマト
那須のトマトについて説明する、磯邦夫氏(元JAなすのトマトグループ長)
酸味と甘みとのバランスが良く、通年出荷が特徴です。
この管内の品種は、夏は「麗夏」 冬は「ご褒美」という品種です。(桃太郎によく似ている品種)
トマトの生産のこだわりは、水の管理!
冬の栽培は、点滴みたいに、一滴一滴落として水の管理をし、夏の栽培には、管水チューブで管理しています。水の管理一つでも、味や糖度に違いが出てしまいます。美味しいトマトを生産するためには、目に見えない生産者の気遣いや苦労があることが良くわかりました。
この黄色いシートに虫がつき害虫退治ができ、減農薬に取り組んでいます。
★とちぎ和牛提供店「ニュー榊原会館」にて昼食。
「とちぎ和牛」ハンバーグ 先ほどのキャベツをちぎりキャベツで試食。
★高林産直会
JAなすのが組織している直売所で、品数が豊富!
すでに利用している施設の方も多いです。
「生産者の生の声が聞ける貴重な体験をしました。提供する食材についてお客様に伝えていきた。」と話す、塩原温泉女将の会君島理恵会長。
栃木県には、この他にもたくさんのすばらしい農産物がたくさんあります。
ぜひたくさんのお客様に、栃木県の観光に合わせて「食」のすばらしさを伝えていただき、「食」のリピーターを増やしていただきたいと思います。
●塩原温泉旅館組合のブログでもご紹介しております。ぜひご覧下さい。